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一般財団法人日本森林林業振興会大阪支部

森林・林業に関する情報

 
 このページでは、北陸地方、近畿地方、中国地方の森林・林業に関係する情報をジャンル、形式にこだわらず、出来るだけ分かりやすく提供してまいります。このページが、当地の森林・林業とともに成長していくことができれば幸いです。
 なお、このページで提供する情報について、ご意見、ご質問等がございましたら、[お問い合わせ(メール)]からお願いいたします。できるだけこのページで紹介させていただきます。

       世界遺産の森と木フォトコンテスト入賞作品
       「社を護る杉」 長倉 國輝(奈良県)

● これまでに紹介した情報(33~ )
35  ニッセイ緑の環境講座2013について(2014.2.6)
34 
森林の仕事ガイダンス2014について(2014.1.21)
33 文化材を育てよう5周年記念シンポジウム(2013.12.19)
 

これまでに紹介した情報(25~32)
32 森林・林業交流研究発表会の開催について(2013.12.16)
31 気比の松原で「松葉かきの集い」が開催されました(2013.12.2)
30 公開講演会「里山監理を始めよう」について(2013.12.2)
29 「森は海の恋人」は深い(2013.11.8)
28 森林総合研究所関西支所でオープンラボ(2013.10.16)  
27 
水都おおさか森林の市2013が開催されました
(2013.10.7)
26
 野菜倶楽部 oto no ha Cafeの見学について(2013.6.18)
25 ウォーターガイドの製造工場の見学について(2013.5.17)


※ これまでに紹介した情報の1~24下記をご覧ください。

最新の情報(NEW!!)

36 CLTは木造建築の大規模化を加速するか?(2014.3.14)
・3月6日、高知県に出張した機会を利用して、大豊町にできた日本初のCLT建築を見学させて頂きました。これは地元の製材工場の社員寮として建てられたもので、1階が家族向き2LDK1戸、2階と3階は1Kが2戸ずつの全5戸の3階建てです。
・CLTは、
Cross Laminated Timberを略したもので、ひき板の層を互いに直行するように積層接着したパネルで、構造材を兼ねた壁と床に使用しています。今回見学した建物では、3cm厚の板を交互に5層重ねた厚さ15cmのパネルを使用しているとのこと。厚さは求められる強度(簡単に言えば建物の高さ)に応じて決まりますが、15cmなら5階建てに対応できるが、日本初なのでオーバースペックにしているようです。
・見学時は、既に外壁、内壁の処理が終わっており、外見や室内の雰囲気は一見するとRCや鉄骨と変わりませんでしたが、室内は、RCや鉄骨のような梁の出っ張りがないので広々スッキリしており、床のスギのフローリングも好印象でした。

 
壁がそのまま構造材になってスッキリした外観    スギのフローリングが温かみを出している 
・CLTの特徴は、とにかく頑丈であること、厚さがあるので火災に強いこと、工場で加工したものを現場で組み立てるだけなので工期が極めて短いことなどですが、何より、木
を大量に使うこと、しかも高層建築が可能であることは我々森林・林業関係者にとって強い味方になりそうです。
・コスト面や施工方法など改善、改良すべき点も多々ありそうですが、ポテンシャルの大きさは図抜けており、今後大いに期待できる素材であることを実感できました。

35 眼から鱗-ニッセイ緑の環境講座2013に参加して-
(2014.2.6)
21日に新大阪で、「持続可能な地域のプロデュース」と題する(公財)ニッセイ緑の財団の環境講座があり、西粟倉村の取組みに関する講演がありました。西粟倉村における「百年の森林構想」、「株式会社森の学校」などの取組みについてはインターネットの情報が充実しており、概要は簡単に知ることができますが、具体的なイメージが今一つ湧きませんでした。
・講座では、森の学校代表の牧氏と役場の担当者である小椋氏の話を直接伺うことができ、少し理解が深まりました。眼から鱗のお話もありましたのでご紹介します。



    牧氏(左)と小椋氏(右)             ユカハリ・タイル 

1.スモールメリットを活かす

・西粟倉村は、平成の大合併の波に乗らず独立の道を選択した。つまり、スケールメリットでなく「スモールメリット」を目指した。スモールメリットという言葉は耳慣れないが、行政区域が小さいから一人一人の村民の顔が見え、心がつながることを活かす村おこしを目指したということ。

・例えば、百年の森林構想と言っても具体的にイメージしにくいが、村が小さいから、村民を対象にした「森づくりツアー」を複数回行うことで百年の森林構想を村民に直接伝えることができる。
・また、森の学校で行う製材・加工・乾燥は、村内のスモールベンチャーが必要とする原材料を供給するため、小さな工場で多品種、少量生産を行っている。これは国の基本計画が示す大規模化、効率化の方向とは真逆を行っている。
2.森の学校には3つの顔がある
・森の学校は、役場と()トビムシが共同出資してできた会社だが、3つの顔がある。
① 丸太を製材、加工、乾燥する工場としての顔
・村では「塵も積もれば山となる」方式で、小さな会社を沢山育てる方針であり(スモールベンチャー)、ベンチャーに原材料を提供する産業基盤としての顔がある。

・なお、ここでは意図的にずぶの素人を雇っている。理由は、経験者はこれまでの経験に縛られて発展性がないから。但し、他産業の現場で製品管理等の面で高度な知識経験を持つ者を雇用し、押えるべきところはしっかり押えている。
② ショーウインドー兼営業部としての顔
・スモールベンチャーは、魅力的な商品を数多く作っているが、スモールだけに、信用や発信力が弱い。このため、森の学校が、ショーウインドー兼営業部の役割を果たしている。
・ホームページを見ると上手く作ってあり、なかなかのアピール力である。なお、主力商品の「ユカハリ・タイル」は、タイルを並べるだけで無機的な賃貸オフィスを快適な空間に変身させることができるので、感性の鋭い都市部の
IT関係等の先端企業の反応が良い。
・なお、スモールベンチャーは、市場調査などしないで自分たちが欲しいと思うものを作っているというのも魅力的である。
③ 村の人事部としての顔
・ベンチャーを興そうとする人、やる気のある人を村に呼び込み、定着するまでの世話をしている。これを牧氏は「植人」と言っている。
・つまり、村の取組みに触発されてビジターになり、リピーターになり、更にサポーターになり、それが高じて就職し、最後に独り立ちしてベンチャーを興すようになる。なお、森の学校では、社員が独り立ちして起業することを勧めている。森の学校だから、これを「卒業」と言うらしい。
・なお、今は農業をやる人、森林や林業のインストラクター、バイオマス利用をやる人、自伐林家などのIターンを期待しているようで、ますます西粟倉が面白くなりそうである。

・若い人がIターンで来て、定着する西粟倉には大変勇気づけられます。とは言え順風満帆というより難問の方が多いのは想像に難くなく、西粟倉のやり方が他の地域で通用するか疑問です。
・しかし、経験則や国の方針を鵜呑みにせず、若い人たちの感性や都市部との繋がりを大事にする柔軟な発想に、脱皮しきれない我が国の林業、木材産業をブレークスルーするヒントがありそうです。

34 森林の仕事ガイダンス2014について(2014.1.21)
・新年早々の1月18日、大阪の天満橋にあるOMMビルで、林業への就業に関心のある人達を対象に、林業のイロハから実際に林業に就職する方法まで様々な疑問に答える説明会が開催されました。この説明会は毎年開催されており、説明会をキッカケに林業の世界に飛び込み、今では森のプロフェッショナルとして活躍されている方々が全国にいます。
・会場では、先ず、オリエンテーション&ステージイベントコーナーで、普段接することの少ない林業のイロハを学びます。また、ステージでは、林業の現場第一線で活躍している先輩のトークショーがあり、林業への理解が深まります。
・会場の一角には、展示コーナーがあり、森林の仕事を説明するパネルや仕事で使う道具などが展示され、更にイメージが明確になってきます。
・全森連相談ブースでは、林業の仕事の内容、林業に就業するまでの流れなど疑問に思ったことを、担当者がマンツーマンで対応し、親切に説明してくれます。
・都道府県相談ブースでは、IターンやUターンなど、具体的に就業する地域をイメージしている人達に、その地域の林業の状況や就業に関する情報を提供してくれます。当日は、北海道から鹿児島県まで21の道府県がブースを設けていました。
・研修生相談ブースでは、就業を具体的に考えている人達に、就業時に全国で行われている「緑の雇用」研修の内容等を説明してくれます。

         展示コーナー                全森連相談ブース
・林業就業者数は、長期的に減少傾向にあり、65歳以上の割合が全産業の約3倍と高齢化が進んでいますが、一方で35歳以下の若年者率は上昇しています。この理由は、国民の価値観が多様化する中、ガイダンスのような働きかけが功を奏して、自然回帰志向を持つ若者の心を掴んだことも大きいな要因ではないかと思っています。なお、当日の参加者数(登録者数)は約500名だそうで昨年とほぼ同じとのことでした。
・景気が上向く中、若者の関心が他産業に流れ、参加者数が少ないのではと心配していましたが、トークショーに熱心に耳を傾け、各ブースで真剣に質問している若者たちを見て、「これからの林業は明るい!」と心強く感じた次第です。一方で、夢を持って林業の扉を叩いた若者たちが、多少の困難はあっても林業を仕事に選んで良かったと思える産業にするため、受け入れ側の我々にも覚悟が求められています。

33
「文化材を育てよう5周年記念シンポジウム」の開催について(2013.12.19)
 1218日、京都市内において、大規模木造文化財の補修用材として年輪の詰まった大径・長尺材を育てる「文化材創造プロジェクト」の一環としてシンポジウムが開催され、錚々たる先生方から興味深いお話を伺うことができました。その中から4点ご紹介します。
1.日本人の宗教観と生き方
・欧米の宗教は、生きている人間だけを対象にしているが、日本人は、死者や自然も対象にしている。勿論、死者が傍に居るということではなく、死者とのつながりを感じながら暮らしてきたということ。また、山の神や水神様が実際にいると信じている人は殆どいないが、山の神、水神様を意識しながら暮らしてきた。日々の暮らしが死者や自然とつながっていた。
・近代の日本は、経済中心の社会を形成し、発展してきたが、若い世代がその行き詰まりを敏感に感じ始めている。これからは、生きている人だけでなく、死んでいる人、身の回りの自然を含めたつながりのある生き方が求められている。
・お寺や神社は「信仰」の場であるが、場だけが「信仰」の対象ではない。僧侶や神職、お寺や神社を建てた人、建てる木を育てた人、その地域に暮らしている人達が、お寺や神社を仲立ちとしてつながって日々の暮らしを営むことが、日本的な「信仰」のあり方といえる。
・「分化材」を育てることは、単に文化財を守るための用材を育てることではない。日々の暮らしの中で諸々の「つながり」を感じる日本的な生き方を守る取組みでもある。
2.伝統的構法と建築基準法
 厳島神社を台風が襲ったとき、海に張り出した平舞台が被害を受けたが、頑丈な構造ではなかったため、波の力を徐々に弱めることで本殿が被害に遭うことを防いだ。伝統建築には、土壁が壊れて、それによって建物の倒壊を防ぐ(被害を最小限にする)というような先人の知恵がある。
 文化財などの建物は、長い時間を耐えてきた実験値を持っている。建築基準法を機械的に適用するのではなく、伝統的構法に学ぶ必要がある。

3.社寺建築は建築基準法の枠外
 社寺建築は、戦前は市街地建築物法に基づき、関係省庁の技師等が個別に審査してきた。戦後、建築基準法が制定されたときに、法律の対象から抜け落ちた。理由は、力学的解析ができていなかったこと、材料が手に入りにくかったこと、技術を教える人が殆どいなかったこと、新築が少なかったこと、大工修行より大学教育を優先したこと等。

 このため、戦後、社寺を新築する場合は、例えば、金閣寺の再建は庭園整備の一部として、唐招提寺の南大門は人が住まない単なる構造物として、西の正倉院はログハウスの基準に倣って等々、いろいろと奇策を弄して建築が認められてきた。
4.大径木を育てる想い
 大陸の東側は、頻繁に台風、ハリケーン等に襲われるので大径木が育たちにくい。長伐期林分を見ると必ず何本か雷に打たれた木がある。超長伐期林分を育てることはリスクが大きい。

 社寺を建築するときに大径材が必要になり、国産材で調達できない場合に外国産材が使われることがあるが、合法性でいうとグレーゾーンのものである可能性が高い。日本は欧米先進国と比べて、違法伐採問題への対応が甘い。
 大径木を育てるリスクはあるが、合法的な国産の大径材を提供できるよう努力したい。

これまでに紹介した情報
情報(1~8)

8 東北産材「復興市」が開催されました2011.12.8
7 「森林・林業・環境機械展示実演会」が開催されました2011.11.29
6 森林・林業交流研究発表会」が開催されました2011.11.25

5 森林と木の文化について語る公開シンポジウムについて2011.11.11
4 「杉木口スリット材」について2011.1.4)
3 異業種交流セミナー「木材利用と環境貢献を考える」について2011.10.26
2 「水都おおさか森林の市2011」が開催されました2011.10.19
1 福井県で進められている「コミュニティ林業」について2011.10.4)

ご挨拶2011.10.11
情報(9~16)
16 森林地帯の道路網の整備について(2012.5.7) 
15
 ダイヤモンドトレールについて(2012.4.12)
14 
森林経営計画制度説明会について(2012.3.28)
13 
林業・木材産業は甦るか?…講演会及びパネルディスカッションから(2012.2.22)
12
 木質バイオマス利用の課題ーニッセイ緑の環境講座に参加してー(2012.2.13)
11
 「学校林・遊々の森全国子どもサミットin京都の開催について2012.1.31
10 山火事予防ポスター用原画・標語が決定しました2012.1.16
9 木材・住宅講演会が開催されました2011.12.21

情報(17~24)
24 壁柱(外付けタイプ)の実物大耐震実験について(2013.5.17)
23 シンポジウム「シカと森と人の葛藤」について(2013.3.1)
22 「企業の森づくりセミナー」について (2013.2.25)
21 林業は再生できるかー講演会に参加してー(2012.12.17)
20 「木材と健康」シンポジウムについて(2012.10.29)
19 山村に人が暮らすことの意義について(2012.9.10) 
18 「学校林・遊々の森」全国子どもサミットin京都が開催されました(2012.8.9)
17 
フォレストウォール工法について(2012.7.11)